東北電力の今年度の第3四半期決算は、経常損益が2200億円余りの赤字となりました。燃料価格の高騰などにより過去最大の損失額となりました。

東北電力 樋口康二郎社長:「電力供給コストが収入を大幅に上回る、いわゆる逆ザヤの状態が拡大していて、第3四半期決算としては過去最大の損失となりました」

東北電力によりますと、今年度の第3四半期決算は、売上高が▼2兆1324億円と、燃料費調整額が増加したことなどから前年に比べ▼1.5倍の増収となりました。

その一方で、燃料価格高騰や円安の影響で電力調達コストが大幅に増加したため、経常損益は、前年の▼103億円の黒字から大幅に減少して▼2231億円の赤字となりました。

今年度の業績予想も経常損益は▼2400億円の損失と2年連続の赤字を見込んでいます。

樋口社長は「財務基盤が東日本大震災の時よりも悪化する懸念がある」との考えを示し、今年4月からの電気料金値上げに理解を求めました。