東日本大震災の発生から11日で、11年10か月です。沿岸被災地では、慰霊碑に手を合わせる人の姿が見られました。
住民93人が津波の犠牲になった宮城県気仙沼市の杉ノ下地区です。

妻と母親を亡くし、遺族会の会長を務める佐藤信行さん、慰霊碑に静かに手を合わせていました。
十三回忌となる今年は、3月11日に法要を予定していますが、遺族会としての活動はその法要が最後になるということです。佐藤さんも12年務めた会長をやめる予定です。
杉ノ下遺族会 佐藤信行会長:
「毎月、亡くなった方の冥福を祈りながら、行方不明者がまだ17人いる。家族が待っているので、早く帰ってきてくださいと手を合わせている」

東日本大震災で県内では、去年10月時点で関連死を含め1万569人が死亡し、1215人が行方不明となっています。