新型コロナの感染者数が高止まりする中、検査や診察を行う医療現場は多忙を極めています。新型コロナとインフルエンザに同時に感染した人も出ています。
仙台市若林区の七郷クリニックでは、22日もスタッフが鳴りやまない電話への対応に追われていました。

また、1日に50人ほどのPCR検査を行っていますが、陽性となる人の割合が8割ほどでその分、薬の処方やケアを行う必要があります。
七郷クリニック 阿部基院長話:
「さすがにちょっと私やスタッフも疲弊が蓄積して」
さらに今、医療をひっ迫させているのがインフルエンザです。
七郷クリニック 阿部基院長:
「12月に入ってインフルエンザの患者も急増してきて、特に“フルロナ”と呼ばれるインフルエンザとコロナの同時感染の人もうちで3人くらい出ている。同時感染の場合は、重症化率も3倍、死亡率も3倍とも言われてる」
新型コロナとインフルエンザ。検査や手続きなどをそれぞれ行わなければならず、負担は増える一方です。それに加え、薬も不足しているといいます。
七郷クリニック 阿部基院長:
「解熱剤もほとんど底をついて自転車操業。咳止めもない。鼻水の薬なんて4か月くらい欠品のままです。薬がないんですよ。これは本当に深刻な話で綱渡りで何とか対応しているが、国で備蓄しているのであれば早急に流していただきたい」

阿部院長は、これからの年末年始は診療を行う医療機関も少なくなることから、感染の拡大に警戒しています。