大学卒業後、地元に戻って芽生えた「記憶をつなぐ責任」

山形の大学を卒業後、地元石巻に戻った阿部さん。その後、震災の聞き取り調査に協力し9日間の経験を話すうち、震災の記憶をつなぐ責任があると、語り部になる決意をしました。

阿部さん:「私は家の2階部分と一緒にそのまま津波に流された。流されている間、自分が流されているという感覚は一切なくて、自分の家はそのまま無事なんだとずっと思っていました」

阿部さんは2018年から若い世代に震災を語り継いできました。この時から、近い年代だからこそ伝えられることがあると感じていました。

伝承サポーターの取り組みには東北大学や東北福祉大学など5人の学生が参加しています。

学生「(復興)記念公園の方を色々看板とか歩きながらするのはまだ不安な部分」

研修では、学生が伝承活動をするうえで不安に感じている箇所を周ることに。メモを取りながら阿部さんの話に熱心に耳を傾けていました。

阿部任さん:「初代がんばろう石巻の看板はここにあった、あれは3代目です。地域の中学生に手伝ってもらい塗り替え作業をしていてこれをきっかけで震災を伝えて次の防災につなげる思いがあってこういう活動をずっと続けている」