2024年5月、宮城県の石巻港に係留中の貨物船で作業員2人が二酸化炭素中毒の疑いで倒れ、そのうち1人が死亡した事故についてです。
石巻労働基準監督署は、25日に酸素欠乏症などの防止措置を怠ったとして、作業員が勤めていた物流会社と課長2人を書類送検しました。
労働安全衛生法違反の疑いで書類送検されたのは、大手物流会社と安全管理の責任者の立場にあった男性課長2人です。

この事故は、2024年5月20日、石巻港に係留していた貨物船の倉庫で男性作業員2人が、パームヤシ殻の積み込み作業をしている際に二酸化炭素中毒などの疑いで倒れ、このうち当時57歳の男性作業員が死亡したものです。
パームヤシ殻には酸素を吸収する性質があります。
石巻労働基準監督署によりますと、物流会社と男性課長2人は、この積み込み作業をする際に義務付けられている酸素濃度の測定器具の設置と安全管理や作業の指揮監督をする責任者の選定を怠っていた疑いがあるということです。







