国内では、巨大地震発生への注意を促す「北海道・三陸沖後発地震注意情報」と呼ばれる防災情報が2022年から運用されています。
11月9日の地震では発表されませんでしたが、今後もし発表された際は、どのように捉えれば良いのかお伝えします。
「北海道・三陸沖後発地震注意情報」は、2022年12月から運用が始まりました。北海道の根室沖から岩手県の三陸沖にかけてマグニチュード7程度以上の地震が起きた際、発表される可能性があります。9日のマグニチュード6.9の地震では発表されませんでした。

今後もしこの情報が発表された際は、1週間以内にマグニチュード8クラス以上のさらに大きい地震の起きる可能性が相対的に高まったと考えられます。
ただし、マグニチュード7程度の地震の場合、その確率は過去の統計から100回に1回=1%程度とされています。

情報が発表されても地震が必ず起きるわけではないため防災意識を高めながら普段の生活を続けることが大切です。
なお、「北海道・三陸沖後発地震注意情報」の発表基準は、地震の規模をより正確に表現できる「Mw=モーメントマグニチュード」が7.0以上だった場合です。今回の地震で気象庁が発表したマグニチュードは6.9でしたが、モーメントマグニチュードだと6.7でした。

「北海道・三陸沖後発地震注意情報」は運用が始まってからまだ1回も発表されていません。
もし発表されても地震の予知情報ではありませんので冷静に捉えることが大切です。







