宮城県内では22日朝、放射冷却の影響で各地で冷え込みが強まりました。
仙台市で9.3℃、大崎市古川で5.8℃を記録し、最も気温が下がった栗原市駒ノ湯では1.7℃まで冷え込みました。
県内7か所でこの秋最も低い気温を更新しています。
各地とも平年並みかやや低めの気温となり、本格的な秋の訪れを感じさせる朝となりました。

高気圧北偏と前線の影響で雲が優勢
22日夜の予想天気図を見ると、高気圧がやや北に偏っています。この影響で宮城県内は雲が広がりやすい状態が続いています。

さらに南側には前線があり、東京では1日を通して雨の予報となっています。この前線の北側の雲がかかることで、県内も雲が取れにくい天気となる見込みです。

上空の寒気も強まってきており、21日には東北地方の岩手山と八甲田山で初冠雪が観測されました。

宮城県の蔵王山頂付近のライブカメラでは、手前の木々の枝が白くなっている様子が確認できましたが、これは雪ではなく、空気中の水分が木の枝に付着して凍った現象とみられます。お釜の辺りには地面がはっきりと見えており、雪はほとんど降っていないため、蔵王の初冠雪の発表はまだない状況です。
日中も気温上がらず肌寒い
22日は雲が多いため、気温は大きく上がりません。最高気温は仙台で15℃など、21日と同じかやや低くなる見込みです。これは11月上旬から中旬並みの気温で、最高気温としては今シーズン最も低い数字となる地点が多くなりそうです。