4日と5日の2日間、宮城県では初めての開催となる「全国育樹祭」が、利府町などを会場に開かれました。
これに合わせ、秋篠宮ご夫妻が県内を訪れ、ブナなどの樹木の手入れや林業関係者との懇談をされました。

「全国育樹祭」ご出席のため、4日に宮城県内を訪れた秋篠宮ご夫妻。2人そろっての訪問は2016年以来です。

白石市の「花山青少年自然の家南蔵王野営場」でお手入れ行事が行われ、1997年に当時の天皇皇后両陛下が植えられたブナとオオヤマザクラの手入れをされました。

全国育樹祭は、森を守り育てる大切さを伝えるため、毎年、全国を巡回して開かれていて、宮城県での開催は初めてです。

ご夫妻は、地元の小学生らの介添えで枝打ちした後、肥料を施されました。
そして、小学生らに声をかけられました。

介添えした小学生:
「(ご夫妻に)『好きな花は何ですか』と聞かれて『マリーゴールド』と答えたら、『マリーゴールドは自分で育てていますか』と言われたので『学校の花壇に植えています』と答えました」

その後、ご夫妻は、全国緑の少年団の活動発表大会に出席され、大和町吉田みどりの少年団など全国から選ばれた5つの団体の発表をご覧になりました。

夜には、仙台市泉区のホテルで開かれた歓迎レセプションに出席され、全国育樹活動コンクールの受賞者らと懇談されました。

佐久 佐藤太一代表取締役:
「絶滅危惧種のイヌワシの野生復帰について頑張ているので、応援よろしくお願いしますと伝えた」

5日は、利府町の県総合運動公園で式典行事が開かれました。
秋篠宮ご夫妻ご臨席のもと約4000人が出席し、緑化功労者の団体などに表彰状が贈られました。

秋篠宮さま:
「本大会がひとつの契機となり震災の教訓を広く伝承され森林を守り育てていく人々の思いが、ここ宮城の地から全国に広がっていくことを祈念し、本式典に寄せることばといたします」

式典では、県内の海岸防災林の再生や林業の取り組みが演劇で紹介されました。

秋篠宮ご夫妻は、式典の後県林業技術総合センターを視察されました。
ご夫妻は林業関係者らと懇談され、林業を担う若い世代の人材育成の取り組みなどについて説明を受け、熱心に耳を傾けられました。

全国育樹祭は、2026年は和歌山県で開かれます。