集団予防接種が原因でB型肝炎になったとして、東北4県に住む患者らが、国に損害賠償を求めていた裁判で、9日に新たに11人の和解が成立しました。

和解が成立したのは、宮城県内や青森県など東北4県に住むB型肝炎の患者やその遺族11人です。

この裁判は、集団予防接種での注射器の使いまわしでB型肝炎になったとして、患者らが、国に損害賠償を求めているものです。

9日に仙台地裁で開かれた和解協議で、原告11人に対し、あわせて3100万円を支払うことで和解が成立しました。

これにより仙台地裁に提訴した1864人の原告のうち、和解が成立したのは1744人となりました。

B型肝炎被害対策東北弁護団 高橋大輔弁護士:
「医療記録は保存期間が5年で、それ以上経つとどんどん廃棄されるので、廃棄されてしまう前に請求しておくことが必要」

弁護団は、B型肝炎に関する相談を
専用ダイヤル:0120-76-0152で受け付けています。