過去の事例などから推測

気象庁によりますと、「予報円」は、過去3年から5年の間に実際に発生した台風のデータを基に作成しているということです。

過去の台風で描いた予報円と実際に台風の中心が通った場所との差「観測誤差」の前例を参考にしているとのこと。また複数の予測データを組み合わせる「アンサンブル予報」と言われる手法を使って予報円を作成しているということです。予報円の大きさについていくつか候補を出して、最後は担当者が「今回はこの大きさでいこう」と決断、システムに入力して発表しています。

観測衛星「ひまわり」が捉えた台風(雲頂強調画像)気象庁HPより

担当者は取材に対し「予報円が小さければしっかり予測できている」一方、「円が大きければ、まだちゃんと予測できていないんだな」と捉えてもらえればと話していました。過去のデータと緻密な計算で作り出している台風の予報円。実際に台風の中心が通った経路と、どの程度一致していたのでしょうか。過去の事例を基に検証してみます。