宮城県加美町の住宅に連日出没し七面鳥など13羽を食べたとみられるクマについて7日、同じ個体とみられるクマが、町が仕掛けたわなにかかり駆除されました。

加美町によりますと、7日午前8時40分頃、加美町宮崎の住宅の近くでクマがわなにかかっているのを住民が見つけ、駆けつけた猟友会が捕獲し殺処分しました。クマは、体長が1メートル40センチ、体重は94キロで推定7歳のオスということです。

この家では、8月末から9月5日にかけて、飼っていた七面鳥など13羽すべてがクマに食べられる被害が出ていて、町が、わなを9月5日に設置していました。また、その日の夜には、防犯カメラにクマが鳥の餌の入ったバケツをくわえて山のほうに逃げていく様子が確認されていました。

防犯カメラには、連日、白いテープのようなものが付いたクマが映っていて、駆除されたクマにも同じものが付いていたということです。町によりますと、これはGPSで研究機関などが調査の目的で装着させていたとみられるということです。