仙台市内の障害者施設で、新型コロナの影響で中断していた介護職員などがたんの吸引を実施するための研修が再開されました。

研修を再開したのは、重度の障害がある人や難病患者らが入所する仙台市の社会福祉法人「ありのまま舎」で、2日の研修には、介護職員ら6人が参加しました。

研修は、日常生活でたんの吸引が必要な人に対してケアを提供するために必要です。

新型コロナの流行以降、入所者の安全などを考え中止していて、これまでは、既に認定を受けた職員や看護師が対応していました。

参加者は、たんの吸引を必要とする人の障害や疾病、症状の例などを学んでいました。

参加者:
「知識だけでは、どうしようもならないことが現実だと思うので、実践を重ねてスキルアップできたら」

社会福祉法人ありのまま舎 白江浩理事長:
「在宅で医療的ケアが必要な人が増えている。今まで受け入れられなかった、答えられなかった人もいると思うので、(参加者には)そういった人(のケア)に入ってもらいたい」

参加者は、3日までの研修の後、実際の患者に対して実地研修も行い、県から認定証を交付されれば、たんの吸引ができるようになります。