クジラの形をした和菓子「くじらもなか」の未来に向けた挑戦です。
来年90歳を迎える創業者が後継者の育成などを目的にクラウドファンディングを
実施したところ、およそ130万円の支援金が集まりました。製造技術の継承や設備の導入に活用するということです。
「くじらもなか」作り続ける和菓子店創業者
クジラをかたどったもなかの中に、ぎっしりと詰まった“あん”が特徴の「くじらもなか」。定番のあずきや抹茶に加え青のりやワインなど7種類のあんがあります。

仙台市青葉区春日町に店を構える創業42年の「くじらもなか本舗」。

創業者の鈴木昭爾さんは来年90歳を迎えます。

くじらもなか本舗 鈴木昭爾さん:
「(あんの)中に空気を入れる、ヘラのほうが私らは慣れている」

味の決め手となるあんは手作業で火にかけながら40分ほど丁寧に練ります。あんが出来上がったら、もなかに詰めて完成です。

くじらもなか本舗 鈴木昭爾さん:
「どうせ作るならクジラの形のものを作って、他にないお菓子を作りたかった」
店はもともと、晩翠通沿いにありましたが、東日本大震災で被災。型崩れで販売できなくなったもなかを無料配布していたときに、受け取った人からの言葉が店の継続への大きな一歩となりました。
くじらもなか本舗 鈴木昭爾さん:
「食べ物がないとき、うちでもなかを作ってごちそうしたら、その味を忘れられ
ないというお客さんがだいぶ来て、今でも来ている。それで喜んでもらった
ので、やはりくじらもなかは良いんだなと思った」