東北電力女川原子力発電所は原子炉格納容器内の水素濃度の検出器2台で不具合が確認されたことを受け、全ての水素濃度検出器を交換します。これに伴い、21日頃から約10日間、原子炉を停止します。

東北電力原子力運営課 本間圭祐課長:
「今後の安定運転に万全を期すため、原子炉を計画的に停止し、健全な残り2台を含む全4台の水素濃度検出器を交換することとした」

女川原発2号機の原子力格納容器内の水素濃度検出器は、2025年5月と6月に合わせて2台が異常な数値を示し、使用を停止しています。

検出器は重大事故が発生した際の格納容器内の水素濃度を測定するためのもので、2号機には4台が設置されています。

東北電力は、2026年1月に予定されている次回の定期点検で交換を予定していましたが、交換用の検出器が調達できたため、前倒しを決めたということです。

東北電力原子力運営課 本間圭祐課長:
「早期に原因究明を図るとともに、引き続き安全確保を最優先とした原子力発電所の運転に努める」

東北電力によりますと、原子炉を停止しても火力発電などで電力をまかなえるため、供給に問題はないということです。