全国制覇のチーム 求められる高いレベル

公式戦1週間前。堺選手は宮城県七ヶ浜町のコートで練習に励んでいました。指導するのは、同じコルジャ仙台に所属する佐藤翔選手です。マンツーマンで先輩選手の指導を受けます。

佐藤翔選手「右2、右2。龍太、右、右、右。はいそこから、シュート!」

佐藤翔選手:
「龍太は全盲なので、番号とか位置とかで言わないと。見えている人と見えていない人の認知の仕方が違うので。晴眼(見えている人)と手帳持ち(障害のある人)への教え方は全然違う」

ブラインドサッカーチーム「コルジャ仙台」は今年2月の日本選手権で全国制覇を果たした強豪チームです。この春中学生になり、公式戦への出場資格を得たばかりの堺選手にも、背中を指でなぞりながら戦術の理解を求めます。

佐藤翔選手:
「陽翔がシュートを打ちました、外れました。相手のゴールスローだよね。龍太が陽翔のポジションまで行けるかという話をしている」

まだ中学1年生とは言え、強豪チームの一員。堺選手にも高いレベルのプレーが求められます。この日は、熱のこもった練習が3時間も続きました。

堺龍太選手:
「(初の公式戦は)緊張はしちゃうんですけど、緊張しても自分の出せるものを出せるように頑張りたい」