威勢の良いかけ声で水産物の競りを仕切る「競り人(にん)」。
その競り人の新人2人が、仙台市中央卸売市場で、2日にデビューを果たしました。

午前6時前の仙台市中央卸売市場。競り人としてデビューする仙台水産の西尾亮汰さん(24)と村田実優さん(24)です。

このうち群馬県出身の村田さんは、海に憧れがあり、石巻専修大学で水産業について学びました。

仙台水産 村田実優さん:
「ゆっくり大きな声で正確にできるよう頑張ります」

大勢の仲買人を前に、いよいよデビューです。

村田さんは、ウミブドウやホタテなどを競りにかけました。

競り人は、その時々の相場を把握したうえで、テンポよく声を出すことが求められます。

無事役目を終えた村田さん、笑顔がこぼれます。

仙台水産で、女性の競り人が誕生するのは、約20年ぶりです。

仙台水産 村田実優さん:
「(仲買人が)優しめに分かりやすいように手で示してくれた、声もちゃんと出せていたので、まだ伸びしろを付けて50点です」

新人を見守っていた先輩の佐藤さんも、初めての仕事ぶりを評価しました。

仙台水産近海特種部 佐藤将光部長:
「100点満点です。若い競り人が誕生するのすごくうれしい。市場も活気づくんじゃないかな」

新人2人は、これから市場に入荷する水産物を取り仕切ります。