2025年11月に日本で初めて開催される聴覚障がいがあるアスリートの世界大会、デフリンピック。ボウリング競技で仙台市内の大学生が出場内定を決めました。

デフリンピック東京大会のボウリング競技で日本代表に内定したのは、東北福祉大学2年生の佐藤杏奈(あんな)選手です。

生まれつき重度の聴覚障害がある佐藤選手ですが、幼少期に人工内耳の手術をした事で会話を読み取りながら自ら発声することを身につけました。

佐藤杏奈選手:
「サポートしていただいた方への感謝も含めて、自分らしい投球ができるよう頑張りたい」

ボウリング競技には、中学生から本格的に取り組み、高校で東北総体2位、その後、デフリンピックを目指し、2023年から日本代表として活躍しています。

大学で福祉を学びながら、仙台市内のボウリング場で鍛錬を続ける佐藤杏奈選手。最高峰の舞台、デフリンピックで金メダルを目指します。

佐藤杏奈選手:
「(デフリンピックは)優勝を目指しています。やはり、お父さんに金メダルをかけてあげたい。出るからには、優勝目指して頑張りたい」

人工装置を外すとほとんど音が感知できないという杏奈選手、手話ではなく、口での会話を習得したことで障がいに気づかれない事も多く、障がいには様々な形、見え方があるということもスポーツを通じ発信していきたいということです。