17日と18日に開かれた仙台・青葉まつりには、2日間で90万8000人が訪れ、杜の都は熱気に包まれました。2025年は、老舗百貨店による“すずめ踊り対決”や30年ぶりの“新しい山鉾の登場”もあり、祭りを盛り上げました。

2025年で41回目を迎えた「仙台・青葉まつり」。市役所の建て替え工事に伴い、青葉区の西公園がメイン会場となりました。

初日はあいにくの雨でしたが、目玉の「すずめ踊り」には、のべ128団体、約4000人が出演し、子どもから大人まで扇子を手に軽快な踊りを披露しました。

そして、2025年は初の試みとして地元の老舗百貨店「仙台三越」と「藤崎」によるすずめ踊り対決も行われました。

普段はライバル関係ですが、それぞれの店の前で演舞を披露し合い、暖簾を超えて競演しました。

藤崎従業員:
「迫力のある演舞対決ができたと思う」

仙台三越従業員:
「負けられないぞと熱い思いになったし、一緒に演舞できたことがうれしい」

対決を見た人:
「初めてなんですよ、このすずめ踊りを見たのが(J)太鼓の音がすごくよかった。素敵でした」

18日の本まつりは、一転して快晴に。約4300人が参加する時代絵巻巡行が繰り広げられ、12基の豪華絢爛な山鉾が、東二番丁通や定禅寺通を練り歩きました。

沿道に集まった人たちは、山鉾の勇壮な姿を写真に収めたり、すずめ踊りの踊り手に歓声を送ったりしていました。

訪れた人:
「すごいなと思った。あのお兄さんたちみたいにやってみたい」
「前で見るとすごくみんな軽やかで迫力もあってびっくり」

踊り手:
「お客さんがたくさん笑顔になって、拍手をくれるので踊っていてとても楽しい」

山鉾のうち、アイリスオーヤマが新たに製作した「五穀豊穣山鉾」は、30年ぶりの新しい山鉾です。
稲作文化を象徴したデザインで、白木の状態で見られるのは、今年だけとあって注目を集めました。

主催者の協賛会によりますと、2日間の人出は約90万8000人で、初日が雨だったこともあり、2024年より2万5000人少なくなりました。