小型機で世界一周に挑戦しているアメリカの19歳の青年が13日、旅の途中に仙台を訪れました。目指すのは南極を含めた7大陸の単独飛行、そして小児がん研究のための資金、100万ドルを集めることです。
仙台を訪れたのは、中国系アメリカ人のイーサン・グオさん(19)です。グオさんは、小型機で世界7大陸の単独飛行達成を目指し旅を続けています。

イーサン・グオさん:
「どんなに文化や背景が違っていても家族や人間関係を大切にする点は世界中みんな同じ。私たちは多くの違いがあっても、違う点よりも共通点の方が多いと思う」

グオさんは、世界各国の企業に協力を呼びかけて資金を集め、去年5月にアメリカを出発。ヨーロッパやアフリカ、オーストラリアなどを経て日本を訪れ、整備のため今年3月から機体を仙台空港に駐機させていました。

13日は仙台を発つ前に最終確認をしていました。
イーサン・グオさん:
「仙台は本当に静かで鳥のさえずりも聞こえ、自然の美しさに恵まれたとても良いところだと思う」

グオさんには世界一周をする目的がもうひとつあります。小児がんの研究のための資金を100万ドルを目標に集めることです。

いとこが小児がんを患ったことをきっかけに、アメリカの病院と提携し、動画での発信などを通じ寄付を呼びかけていて、これまでにおよそ10万ドルが集まっています。
イーサン・グオさん:
「ゴールは記録を破ること、そして歴史上初めての単独飛行に挑戦すること。そして隠れた本当の使命は100万ドルを集めて厄介ながんと闘うこと」

日本を発った後は、アラスカを経由してアメリカ大陸を縦断し南極大陸まで行く予定で、7大陸制覇には2か月ほどはかかるとみています。