プラスチックごみによる海洋汚染を防ごうと、プラスチック成分を含まない肥料を使ったコメ作りに取り組んでいる生産組合が12日、宮城県気仙沼市内で田植えを行いました。

田植えが行われたのは、気仙沼市波路上の200アールの水田で、12日は階上生産組合がひとめぼれの苗を植えながら、ペースト状の肥料を、特殊な田植え機を使いまきました。この水田ではプラスチック成分を含まないペースト状にした肥料を使ったコメ作りの実証実験を2022年から行っています。

従来の肥料は、成分を徐々に溶け出させるため、プラスチックにコーティングされていて、分解されなかったプラスチックが河川に流れ、海に流出する可能性があったため海洋汚染の要因になると指摘されていました。

階上生産組合 佐藤美千夫社長:
「環境に優しいこのような取り組みは当たり前ではないかと」

田植えしたコメは9月下旬に刈り取りして、気仙沼市内の小中学校の給食として提供されます。肥料を提供したJA新みやぎは、今後も地域と連携して環境に配慮したコメの生産を推進していきたい話していました。