4月6日、仙台市若林区にプリンの専門店が新たにオープンしました。
全日本チャンピオンにも輝いた元レーサーの男性が作るプリンですが、そのこだわりから、早くも大人気のようです。

笑顔で迎えてくれたのは、宮城県塩釜市出身の小野泰弘さん(51)。

店内のショーケースには色とりどりのプリンが並びます。厳選した卵や高級バニラビーンズをふんだんに使った小野さんのプリンは、2024年5月、全国約80種類のプリンで競う「みんなが食べたいプリン総選挙」で見事、日本一に輝きました。

これまでは、イベントでの出店販売が中心でしたが、4月6日、仙台市若林区沖野3丁目にプリン専門店「PUDDINONO(プリノノ)」をオープンさせました。

プリノノ 小野泰弘さん:
「自分のお店を構えて、ショーケースを目の前にお客さんと対話するのが、今までになかった感覚なので、すごくうれしい気持ちでいっぱい」

そんな小野さん、実はレースでも日本一の経験があります。400メートルの直線コースでタイムを競うモータースポーツ「ドラッグレース」で1999年、2000年と2年連続で全日本チャンピオンに輝き、2001年には、本場アメリカで全米2位にまで上り詰めました。

プリノノ 小野泰弘さん:
「絶対共通点ないよねって言われるんですよ。でも、僕からしてみるとレース時代にすべてのデータを取っていたんですよ。気温とか湿度とか路面など、そういうことをやっていた癖があったので、プリン作りでも自ずとそうしてしまった」

気温や湿度などによっても微妙に仕上がりが変わるプリン。小野さんは、温度や気候などのデータを細かく記録していて、それがおいしいプリン作りにつながっていると言います。

店では、「かため」と「やわらかめ」の定番商品のほか、仙台産の「はちみつジュレ」や「塩ずんだ」を乗せたプリン。

さらに今は、季節限定のイチゴを使ったプリンも並びます。

朝10時に開店してからは、次々とお客さんがやってきます。ファンも徐々に増えてきています。4月6日にオープンしてから、早ければ昼すぎに完売する人気ぶりです。

購入した人:
「いつも『完売』の張り紙で、またダメだと思っていた。きょうは午前中に行ってみようと思って購入できた」
「イチゴなど種類も増えたので、また買った。バニラビーンズの粒も入っていて、容器もかわいい」
「孫がプリン好きで日本一のプリン食べてみたいと言われて、おいしい紅茶を入れながらいただきます」

プリンでも、レースでも日本一に輝いた小野さん。地元産の食材を使った自慢のプリンでこれからも多くの人を魅了します。

プリノノ 小野泰弘さん:
「作り手のこだわりが、食べた瞬間に分かると言ってもらえたことが本当にうれしかった。地元・沖野の人たちに来ていただくのはもちろん、オンラインショップもやっているので『仙台プリンと言えばプリノノ』と言われるように、そこを目指して頑張りたいと思う」