アメリカのトランプ政権の相互関税措置を受け生産態勢を強化します。
仙台に本社がある生活用品大手のアイリスオーヤマは、アメリカにある4つの工場への設備投資を拡大することを明らかにしました。

アイリスオーヤマによりますと、新たに設備投資するのは、アメリカにあるアリゾナ工場やペンシルベニア工場など4つの工場です。

この4工場では、収納用品やペット用品など主にプラスチック製の生活用品を生産・供給しています。

新たな設備投資は、アメリカのトランプ政権による関税措置を受けて行うもので、投資額は、総額1300万ドル=日本円で約18億円です。

中国で生産している医療用マスクを2025年6月から新たにウィスコンシン工場でも製造するほか、ペンシルベニア工場では、2025年12月からペットシーツの生産も始めます。また4つの工場全てでプラスチックの成型事業を拡大します。

アイリスオーヤマは、家電製品などを中国の複数の工場で生産していることから、関税措置による影響が懸念されていて、アメリカ国内での生産態勢を強化することでコスト上昇や供給リスクに対応したいとしています。