特産の三陸ワカメの出荷に向けた作業です。宮城県気仙沼市では2月下旬の初入札を前に収穫したワカメのボイル作業が本格化しています。

気仙沼市の杉ノ下漁港では30日朝、養殖業者が収穫したばかりのワカメを海水を沸かした釜の中に入れていきました。

茶褐色のワカメは90度の熱湯にくぐらせると色鮮やかな緑色に変わります。そして、冷水につけた後、塩をまぶして長期保存出来るように処理されます。今シーズンは海水温が高い状態が続いていて降水量が少ないことによる栄養不足もあり、生育は10日ほど遅れているということです。

生産者藤田商店 藤田純一代表:
「品質は例年より少し悪いが感じだが、2番手、3番手の種が成長してくるので、期待している。ワカメのしゃぶしゃぶも美味しいので、ぜひ全国の人たちに食べて欲しい」

また、ボイル作業では、燃料の重油を1か月で2000リットル消費しますが、このところの価格高騰が生産者の負担になっているということです。

ワカメは全国のトップをきって2月27日に初入札が行われる予定で全国に出荷されます。