愛する敦子被告への「呪い」

ある日、新型コロナにかかった直哉被告と敦子被告。病床の敦子被告が口走った「呪い」という言葉が、直哉被告にとって結果的に隆一さんを殺害する動機となってしまう。

弁護人:
「2022年12月に新型コロナにかかったとのことだが」

直哉被告:
「私と敦子がかかった。そのとき敦子が、『呪われているくらい体調が悪い』と言っていた」

弁護人:
「そのときも『霊媒師JUN』とLINEのやり取りをしていたのか」

直哉被告:
「していた。『敦子が呪われていると言っているが本当か』と聞いたら、JUNは『自分も呪いを食らったことがある。体調が悪いのは本当だと思う』と言っていた。それで、『敦子に呪いがかかった』と思った」

直哉被告はその後、2022年5月7日に県外に逃亡した実母のことを「霊媒師JUN」に相談したという。このとき直哉被告は、敦子被告に呪いをかけているのは実母ら「呪いの集団」だと考えていた。