下水道工事を巡る官製談合事件の再発防止策に生かそうと、宮城県石巻市が職員を対象に実施した無記名のアンケートについてです。
「業者に入札情報や推測できる情報を伝えたことがある」と4人の職員が回答したことが分かりました。

官製談合事件を受けた石巻市のアンケートは、入札業務への意識などを問う22の項目を設け、今年7月、一般職員ら1247人を対象に無記名で実施し、575人から回答がありました。
この中で、「業者へ予定価格など入札情報や推測できる情報を伝えたことがあるか」の設問に4人が「はい」と答えました。

また、「そうしたことを見聞きしたことがある」と11人が回答し、内部通報をしなかった理由を、「通報者が知られてしまう」「信頼できる先輩職員だった」などと答えています。

石巻市官製談合再発防止対策検討委員会・岡浩副委員長:
「正直残念。事実として受け止めた中で、今後大事なのは再発防止、二度と同じような事件を起こしてならないと強く感じている」

石巻市は、「再発防止のためのアンケートで、誰が回答したかは追及しない」と説明し、今年度中にまとめる再発防止策に生かす考えです。