東日本大震災の発生から9日後、被災した住宅から救出された男性や当時の県警本部長ら3人によるトークイベントが22日、宮城県石巻市で開かれました。3人は、それぞれの立場から奇跡の救出劇と言われた「3月20日」を振り返りました。

9日後の救出劇

阿部任さん:
「(余震で)崩れた壁を伝って屋根の上に出ることができたのが9日後。それまでまったく周りの状況が理解できていなかった」

トークイベントには、震災発生から9日後に救出された阿部任さんと河北新報社の佐藤崇編集部長、それに当時の県警本部長・竹内直人さんが登壇し、当時の救出劇を振り返りました。

阿部さんは、当時高校1年生。石巻市門脇町の祖母の家にいたところ、6メートルを超える津波に家ごと流されました。9日後の3月20日、屋根の上にいたところを発見され、祖母とともに救出されました。