思いは「命を大切にする社会」

御巣鷹の尾根には、報道陣も含め多くの人の姿がありました。2006年のシンドラー社製エレベーター事故や2014年の御岳山噴火など様々な事故や災害のご遺族が集まり交流する様子が見られました。

同行取材した田村さんは、七十七銀行女川支店の行員だった長男・健太さんを震災の津波で亡くし、今は「企業防災」を発信する一般社団法人を設立し、講演や語り部活動などを行っています。田村さんをはじめ遺族の皆さんに共通していたのは、「命を大切にする社会」を目指しているということでした。そして、その思いを毎年の慰霊登山で確認していることが分かりました。

取材した中村洋輝記者

今回同行した当時を知らない私たちも、悲劇を繰り返さないために事実を知り、伝え続けないといけないと思うそんな取材でした。