太陽フレアで地震は起こらない

土屋教授によりますと、今回のXクラスの太陽フレアというのは、太陽活動の極大期には1年で20回程度は起きるもので、そこまで珍しいものではないということです。ただ、ここ数日、頻度が急に増えてきたので、インターネット上で注目されてきたのではないかと話していました。

SNS上では地震と関連付けるような投稿も見られますが、土屋教授は「地震が起こるメカニズムと太陽フレアのメカニズムは全く別で、地震のような災害が起こることは科学的にはあり得ない。落ち着いて情報を見てもらえれば」と話しています。

また、今回は日本での市民生活への影響は考えにくいとのことですが、例えばアメリカのアラスカなどの緯度が高い地域では停電などが起こりうると言います。活発な太陽フレアの後には、高緯度では電離層と呼ばれる層に非常に強い電流が流れることがあって、地表面でも磁場の非常に大きな変化が起こり、発電所などが影響を受けて広範囲での停電のおそれがあるということです。