宮城の竹は日本一、その理由は
加藤さんは、竹刀の材料となる真竹を県北の栗原市のいくつかの竹林から手作業で切り出しています。

加藤明彦さん:
「この尺棒で合わせるんですよ。ここが(竹刀になった時に)見える“節”なんですけど、この節に合わせて・・・これなんか一番いいですね。ここの中に節がみんな収まっている。こういう竹を切っていく」

本来は竹が乾燥している冬にしか行いませんが、今回、特別に竹の切り出しを見せてもらいました。
加藤明彦さん:
「風や雪にいじめられるからすごく強い竹ができる。質、強さ、粘り、打った時の音。宮城の竹が日本一だって。ほかは比べ物にならない」
バキッと竹を8つに割る加藤さん。

加藤明彦さん:
「壊れる竹刀を作ればすぐにまた買ってもらえるんだけど。壊れない竹なので私、商売上がったりで(笑)」
良い意味で職人らしくない腰の低さにも人柄が出ています。