自然災害の被災地で災害関連死を防ぐための研修会が宮城石巻市で30日開かれ、能登半島地震で医療支援を行なった医師が、避難所での雑魚寝は避けるべきと訴えました。
植田信策医師:
「床は土足で歩いていますから。人が歩くと粉塵が舞き上がる。それを吸うと喘息や肺炎になる」

研修会では、石巻赤十字病院の植田信策副院長が、能登半島地震の被災地での活動経験から、避難所での雑魚寝はやめてほしいと訴えました。歩く人のほこりを吸って肺炎など病気になる恐れがあるためで、対策として、床から30センチ以上の高さに簡易ベッドを設置することや、人が歩く通路の確保などが必要だということです。

参加者:
「なんで段ボールベッドなのかなと思ったが、その訳を勉強できて良かった。災害関連死の多さを始めて知った」

研修会には、地元の市民およそ40人が参加し、段ボールベッドの組み立てなどを通して、災害関連死を防ぐ対策を学んでいました。