20日、春分の日は彼岸の中日です。仙台市内の寺にも朝から多くの人が墓参りに訪れています。
仙台市若林区荒浜の浄土寺の墓地です。朝早くから大勢の人が訪れ、墓を掃除したり墓前に花を供えたりして亡くなった人に思いを寄せていました。

浄土寺は、2011年の東日本大震災でおよそ600基あった墓がほぼ全て流される被害を受けました。

墓参りに来た人:
「このお墓はすっかり流されて、遺骨が奇跡的に見つかってここに再建した。今年も無事に来られたという感謝の気持ち。これからも見守ってくださいと」
「墓石も全部流された。遺骨も全部なくなって、いまは竿石だけがある。墓参りだけは来なければと」

浄土寺の本堂は、震災後内陸部に移りましたが、墓地は現地に残り、現在は流された墓のうちおよそ8割が建て直されたということです。