東日本大震災の発生から11日で13年です。宮城県名取市閖上地区では、住民による手作りの追悼行事が開かれました。閖上で両親を亡くした男性は、東日本大震災の追悼とともに、能登半島地震の被災者に復興への思いを捧げました。
名取市閖上の災害公営住宅では追悼行事があり、住民らが手作りの祭壇に向かって祈りを捧げました。

主催した住民団体「ふらむ名取」の格井直光さんは、地域の人たちが集う場所で祈りを捧げたいと震災の追悼行事を4年前から開いています。
一般社団法人ふらむ名取 格井直光代表理事:
「ここは6階の建物。閖上の一番高い所でみんなが集える集会場なので。天に届くように。高いところから祈ったら少しでも届くんじゃないんじゃないかと思って」

また、会場には、能登半島地震の被災者へのメッセージを書く場も設けられました。訪れた人たちが、思い思いの気持ちを記していました。

訪れた人:
「いまはほんとに苦しい時かもしれませんけれど、希望をもって立ち上がって欲しいという気持ちで書きました」
「過去のことはどうしても思い出しちゃうから、どうしても孤独になりがち。何度も力を合わせて、協力しあって、それしかないんじゃないんでしょうか」

自身も閖上で両親を亡くした格井さん、今回は能登半島地震の被災者にも希望が届くよう祈りました。
一般社団法人ふらむ名取 格井直光代表理事:
「(能登半島地震から)もうすぐ3か月。今からいろんなことが起きてきて、先が見えなくなります。そこを迷わないで、しっかり復興するという思いで進んでほしいなという願いをしました」

「災害の状況は違えど、復興へ前を向いてもらいたい」と強く願っています。