静岡駅と浜松駅の乗降人数を足しても…
<JR東海 静岡広報室>
「東海道新幹線では、東京~名古屋~大阪を最速で結ぶ『のぞみ』、それ以外の中核都市にも停車する『ひかり』、各駅に停車する『こだま』という、それぞれ使命の異なった3種類の列車を運転しており、需要に応じて列車の本数や停車駅を設定しています。静岡県内の各駅に停車する列車についてもこの考え方に基づいて設定しており、現状のダイヤとなっています」

JR東海によると、コロナ禍前の東海道新幹線の1日平均の乗降人員(2018年度)は、静岡駅で4万2414人、浜松駅で2万7462人でした。一方、東京駅は20万8,902人、新大阪駅は16万8,934人、名古屋駅は14万7,494人。
静岡駅と浜松駅の乗降人数を足しても、名古屋駅の人員に及ばず、現在の「のぞみ」停車駅に比べると、静岡県は需要が低いのが現状です。
そもそも「のぞみ」は、1992年3月、当時、運賃の値下げなどにより利用を伸ばしていた航空機に対抗するため、それまでの「ひかり」よりさらに速く大都市圏を結ぶ列車として誕生しました。

この年末年始、JR東海は「のぞみ」を全席指定席とし、1時間当たり最大12本を運行させることで、多くの人が着座できるようにしましたが、ピーク日ではほぼ終日満席状態。乗降人員の少ない静岡に「のぞみ」を停車させると、短時間で長距離を移動できるという「のぞみ」の役割が失われてしまうというわけです。
しかし、静岡県民にとって吉報と言えるべきニュースがありました。