東京の気温がこの10年で突然変化?理由は…

年々、冬が温かくなる中、東京では2014年以降、気温のデータに変化がありました。2014年から2022年までの9年間の冬日初日は、冬日なしが1回、1月が2回、12月が5回でした。約50年前、1970年前後の気温に戻ったような感じです。

なぜなのか? 実は、東京の観測地点は気象庁の移転に関連して、2014年に大手町から北の丸公園に移転しています。アスファルトやビルに囲まれた場所から、緑豊かな場所に移ったことで、都市気候の影響を受けにくくなったのです。

【大阪】
大阪の「冬日」初日も、東京と同じような傾向です。1940年代は11月、1950年代から60年代は12月、70年代以降は1月、最近は2月や冬日なしが増えてきました。

【札幌】
札幌では、1940年代から1960年代までは、10月下旬に気温が初めて氷点下を観測し、冬日初日となるのがほとんどでした。その後、1970年代から2000年までは、11月上旬ごろが多くまります。

2001年以降は11月中旬ごろとなり、11月下旬まで気温がマイナスとならないシーズンも見られるようになりました。2023年は11月12日で、東京や大阪と同様、徐々に遅くなっています。