8月15日午前、静岡市の安倍川で竜巻が確認されました。市内では複数の竜巻が発生した可能性があり、付近では車が横転し、建物の屋根が吹き飛ばされる被害が確認されたほか、住宅街で停電が発生しています。

15日午前10時45分頃、静岡市の中心部を流れる安倍川で竜巻が下流から上流に向かって移動しているのが確認されました。

静岡市駿河区の商業施設駐車場では、軽自動車が横転し、車に乗っていた50代の男性がけがをして病院に運ばれました。

また、建物の屋根が吹き飛ばされたり、マンションの外壁タイルがはがれたりしたほか、西島と西脇の住宅街で最大2,000戸以上が停電するなどの被害が確認されています。

                                     
竜巻を目撃した人によりますと、音は聞こえなかったものの、安倍川沿いに北上し、東名高速の橋にぶつかったということです。

静岡地方気象台によりますと、静岡県内は台風7号の影響により、大気の状態が不安定で竜巻などの突風を発生させるような積乱雲があってもおかしくない状態だったということです。

気象台では午後2時半から現地調査を行い、安倍川を北上したのは竜巻だったと明らかにしました。一方、安倍川から離れた場所で被害が出ていて、複数の竜巻が発生した可能性があるとみられます。