雨の日は髪型が決まらない! 髪の広がりやうねりが悩みのタネという人も多いと思います。美容ライターの佐治真澄さんに、雨の日のヘアケアについて、SBSラジオ『IPPO』パーソナリティの牧野克彦アナウンサーが聞きました。

なぜ雨の日は髪が広がりやすくなるのか?

佐治:原因は髪の水分バランスの変化にあります。特に雨の影響を受けやすいくせ毛やダメージへアというのは、もともと髪に潤いが足りておらず乾燥している状態です。そのため外気の水分を吸収しやすく、雨の日だと水分量が増え過ぎてしまい、髪が広がったりうねりが強く出てしまったりすることになるんです。

毎日のヘアケアとして大切なことは?

佐治:髪を洗ったら、必ずドライヤーで乾かすこと。濡れたまま寝てしまうと髪の傷みを促進させてしまうので、必ず乾かすようにしてください。

乾かすときは、ドライヤーの熱を頭頂部から当てていきます。ドライヤーを持っていない方の手で髪を下に引っ張るようにして乾かすと広がりを抑えられます。仕上げに冷風を当てると、より落ち着かせることができます。

余裕があれば、ストレートアイロンの活用もおすすめ。髪にツヤも出て、広がりにくくなります。

牧野:ドライヤーやアイロンはダメージが気になる人もいると思います。気をつけるべき点はありますか?

佐治:髪を熱から守るために、洗い流さないトリートメントをつけるといいですよ。あとは長時間同じところに熱を当てないで、サラッと髪をとかすように乾かすことです。

牧野:おでかけ前はどうでしょうか?

佐治:スタイリング剤でコーティングしてあげると、水分の吸収を予防し広がりを抑えることができます。

特に毛量が多い、乾燥している人は、保湿力の高いオイルがおすすめ。逆に毛量が少なめな方の場合は軽くサラッと仕上げられるヘアミルクもいいと思います。髪質にあわせて選んでみてください。

自分の「汗」も、うねりの原因に!?

佐治:外側からの水分ばかり気にしていますが、実は自分のおでこの汗やマスクからの湿気も髪が乱れる原因になるんです。フェイスパウダーなどを使って、おでこの汗を抑えてあげるとうねりや広がりを抑えることができます。

牧野:髪の毛が細くなった私に妻が「早く寝ろ」というのですが、これもヘアケアになりますか?

佐治:成長ホルモンは寝ているときに出るので、質のいい睡眠をしっかりとることは髪にとってもいいことだと思います。

プロ愛用のおすすめヘアケアグッズ

佐治:湿気対策として、マスカラのような形状の前髪のスタイリング剤を使っています。髪をドライヤーで整えてから、そのマスカラブラシのようなもので前髪をとかしてあげると、髪の毛が落ち着き、一日中スタイルをキープすることができます。いろいろなメーカーから販売されているのでぜひドラックストアで見てみてください。

ヘアケアとしては炭酸シャンプーにハマっています。泡立て不要で、地肌にすぐ馴染ませられるので毛穴もすっきり!頭皮環境も整うので、美髪作りにも効果的です。

牧野:リスナーからは、ホホバオイル、椿オイルを使っているという声も届いています。オイルの使い方で何かポイントがあれば教えてください。

佐治:頭皮の方からつけるとベタついて、頭皮に汚れがついたり毛穴が詰まったりしてしまうことがあります。ですのでなるべく髪の毛の真ん中から下くらい、毛先の方に向かってつけるのがおすすめ。毛先がしっとりしていると基本的に広がりにくくなります。