まさか“再発”するなんて…

帯状疱疹は顔から足先までどこにでも出る可能性がある(写真提供:静岡済生会総合病院)

「うわぁ、何だこれ…」
4月7日の朝のことでした。私は洗面所の鏡に映る赤く腫れあがった額を見て、がく然としました。どことなく右目の周りにも違和感があります。「病院に行ってきた方がいい」。妻の声に押され、向かったのは、かかりつけの皮膚科でした。

先生は私の顔を見るなり、
「これは帯状疱疹ですね」
「きのうから、髪の毛の生え際がヒリヒリしていて、擦りむいたのかと思ったのですが…」
「それは帯状疱疹の兆候です」

なるほど。確かに、連日仕事が立て込んでいたし、太ももの時はピリピリが何日も続いていたけど…ん?

「帯状疱疹って、一生に一度じゃないんですか?」
「再発はあります」

私はちょうど1年前に、帯状疱疹を経験していました。出たのは右太もも。耐えがたいほどの痛みこそなかったものの、何日も続く“ピリピリ感”に困り果て、病院へ。「帯状疱疹」と診断された時は、なぜかホッとしたことをよく覚えています。

1週間、抗ウイルス薬を飲み続けると、痛みも自然と消えていました。「帯状疱疹は一生に一度だから、この程度で済んでよかった」と、思っていたのに…まさか、“再発する”なんて、思っても見ませんでした。