統一地方選の前半戦となる静岡市長選が3月26日、告示され、新人3人による三つ巴の戦いの選挙戦に突入しました。新人山田誠氏(61)の第一声を3分にまとめました。

<山田氏第一声>
わたしは今回の選挙戦において、一番に上げている公約は急激な人口減少対策をしっかりやるということ。なぜなら、毎年、毎年5,000人以上の人口がいま、静岡市は減っている。20ある政令市の中で、60万人台になっているのは静岡市だけ。だからこそ、危機感をもっともっと感じて、この静岡で若者が、子どもが、子育て世代が、静岡でしっかりと生活できるようにしていくことが一番需要だと私は考えている。

そのためには若者の働く場所がない、あるいは静岡に働きたい仕事がない、あるいは静岡には魅力がない、また、静岡は子育てをするに十分なサービスを受けられないという方々がたくさんいる。私はこの対策をしっかりしなければいけない。給食費の無償化、そしてもうひとつが妊娠から出産前までの検査費用の無償化、給食費は24億円、妊娠から出産前までの費用は約4億円から5億円、28億から29億円かかる。でも、私はやらなきゃいけないと思っている。他の事業を削って、見直しをしてでもやるべきだと思っている。

リニアの問題、これは記者会見でも話しているが、リニアを推進する、ただし、水を確保するということ、環境を守るということ、これは大前提。ただし、それをやることによって、この静岡、いま新幹線は1時間に10本走っているが、10本のうち3本だけ。静岡県に止まっているのは3割。この本数を増やして、この静岡に止まってくる人を増やす。(新幹線が)止まらなければ降りない。

テレビ番組の中で(タレントの)タモリさんが言っていたことは、駿府城公園を出てきた時に「静岡って何もないところですね」。あのひと言が多分静岡に初めてきた人の感覚なのかもしれない。それを変えていく。それを変えていくには、いままで通りのことをしていたら変わらない。もっともっといろんなことを考えていかなければ、知恵を使っていかなければ。その知恵を出すのはだれか、市長であり、市役所の職員であり、これだけじゃない。市民みんなで知恵を出していく。そして、市民みんなの力で静岡を変えていく。

市議会の人たちからも(市長選に)出るのはやめろと言われた。わたしは何度もいわれた。でもやめない、その理由は、わたしは静岡に生まれ育って、静岡が大好きで、静岡に強い郷土愛をもって、そして、ずっと静岡に住んで、静岡のことを見てきたからこそ、静岡を変えていく、その強い思い。その強い思いと決意があるから、私はこの場に立っている。

【静岡市長選 立候補者(届け出順)】
◇元静岡県議 山田誠氏(61)
◇共産党公認 鈴木千佳氏(52)
◇元静岡県副知事 難波喬司氏(66)