8月30日に告示された静岡県熱海市長選は、現職と新人の一騎打ちの選挙戦となっています。全国有数の観光地・熱海を持続的に発展させるためには、宿泊客の呼び水となる夜のにぎわいづくりが課題になっています。
JR熱海駅に隣接する仲見世通りは昭和の雰囲気が残るアーケード商店街で、平日でもスイーツや海鮮の食べ歩きを楽しむ観光客でにぎわいを見せます。
<大阪からの観光客>
「大阪にはない雰囲気で楽しいです」
<新潟からの観光客>
「海鮮とか神社行けたら、あと温泉も楽しみにしています」
2025年度の熱海市の宿泊客数は入湯税ベースで約320万人。コロナ禍前の2018年度よりも3.4%増加しました。ただ、500万人台に上った昭和30年代から40年代の最盛期には遠く及びません。
特に、昼と夜で街の様子が大きく異なり、観光客からはこんな声もー。
<東京からの観光客>
「夜食事終わったあと、散歩してみたんですけど人がいなくてびっくりしました」
記者が夜の商店街を歩いてみると夜ご飯の場所探しに困惑する観光客もいました。
<茨城からの観光客>
「夜ご飯探そうとしてたんだけど、ちょっと無く困っています」
<九州からの観光客>
「繁華街じゃなかったのかなみたいな、店が意外と閉まっている」
夜のにぎわいと回遊性の向上は、熱海観光の長年の課題です。2026年4月、夜に気軽に遊べる拠点「ATAMI NIGHT BASE」が中心街の飲食店の一角に新たに設置されました。
観光地域づくり法人熱海観光局が主導して、手持ち花火が当たるくじ引きや、ヨーヨーすくいなど、夜の熱海を満喫できる仕掛けを用意しています。
<熱海観光局 上田和佳CEO>
「我々はどちらかというとソフトに関する事業を今現在させていただいています」
インバウンドや日帰り中心の若者を取り込み、宿泊客の増加につなげるのが狙いですが、その実現には行政との更なる連携の強化が必要だといいます。
<上田CEO>
「まちづくり全体を俯瞰していただいた中で、今後10年、20年、もしくは100年先の熱海のためにもハード面の整備も一緒に是非やっていければと思っています」
熱海市長選に立候補したのは届け出順に、現職で6選を目指す斉藤栄(さいとう・さかえ)さん63歳と、新人で元システムエンジニアの大川尚孝(おおかわ・なおたか)さん60歳です。
熱海市の基幹産業の観光について、現職の斉藤さんは、「宿泊税を活用して新たな交通システムの導入や基盤整備を行い、温泉リゾート熱海を実現する」と主張し、新人の大川さんは、「自身が関東圏などの大都市に出向いてトップセールスを行い、宿泊客の増加につなげたい」と訴えています。
熱海市長選は9月6日に投票が行われ、即日開票されます。







