被災ビルを“独自保存” 形に残す意味
震災後被災地で工事が進む中、住民たちは、公費ですぐに自分の建物を解体するか、事実上自己負担で残すか、の2択を迫られます。「すぐに解体」を選択する住民が大半でしたが、中には、残したい気持ちがあっても、その後の修繕費や固定資産税の面を鑑みて、取り壊しを選択せざるを得ない人もいました。
「迷いがないわけではなかった」“保存か解体か”で揺れ動きますが、かつての店舗は家族との思い出が詰まった大切な場所。
「写真で見ればいいじゃないということじゃない。その人にとって大切な物は、物がないとだめ。存在することが大切なこと」
妻とも相談し、建物を残す道を選びました。
「ここに来ると思い出す、ついこの間の時のように。当時の波とか風の様子とかは、ここに来ないとわからなくなっちゃう。自分はここがあって良かったと思う」と、今も保存の選択に全く後悔はありません。







