急造チームに足りなかったものとは
「アザレア・セブン」の目標は、国内トップリーグへの参入だ。1年目、結成からわずか3か月で入替戦に臨むものの、相手の強烈なタックルに対応できず、目標達成ならず。

2年目、冨樫選手は自分の身体をイジメ抜く。しかし、この年、入替戦は新型コロナの影響で中止に。冨樫選手にとって、初めて“同期”ができたのもこの年。国体優勝の経験を持つ草野可凜選手(26)だ。

「1日12時間くらい、冨樫選手とは、寝る以外一緒にします。一緒にいることで、大会がない今だからこそできることをやろうって思考に変わりました」

海岸での朝練も彼女たちの日課となった。困難に立ち向かう時間がチームを、そして、富樫選手を強くした。