「彼女に会いたくて」逃走を図ったか
<杉村直美記者>
「逃走していた被告の男を乗せたとみられる車が富士宮警察署に入ってきました」
約300人態勢で男の行方を追った警察は5日午後2時頃、静岡県三島市内で身柄を確保し逃走の疑いで逮捕。逃走容疑について認める供述をしているということです。
男は2025年9月、スーパーで食品1点を盗んだ上、警備員を転倒させ、けがをさせたなどとして傷害と窃盗の罪で起訴されていました。その際、男は「彼女に会いたい」と話していて、彼女に会いたくて今回逃走を図った可能性が浮上しています。
前回の逮捕後、警察署内で自ら箸で腹を刺し、治療のために入院していた男。警察の説明では入院していた男を男性警察官2人が交代でカーテン越しに監視していました。
午前1時15分頃、「病室内にあるトイレに行きたい」と申し出た男がトイレから帰ってくる姿を確認。警察官は男を監視していたとしていますが、男がいなくなったのに気づいたのは午前4時頃でした。
空白の3時間について専門家は。
<犯罪ジャーナリスト 小川泰平さん>
「今回厳しいことを言うようですけれども静岡県警が失態した。被告人が窓に行くもしくは窓を壊す。もちろん音はするはずです。その時に部屋に1人警察官がいて見落としていたらそれは逆に大問題」
静岡県警は「多大な迷惑・心配をおかけしたことを組織として深くお詫び申し上げます」とコメントしています。







