国内最大級の竜巻で被害を受けた静岡県牧之原市の市長選挙は、現職の杉本基久雄さんが3選を果たしました。投票率は市が誕生して以降、過去最低を記録し、市民の政治参加をめぐる課題が浮き彫りとなりました。
現職と新人の一騎打ちとなった牧之原市長選挙は、10月26日に投開票が行われ、現職の杉本基久雄さんが1万1571票を獲得し、3期目の当選を果たしました。
<牧之原市 杉本基久雄市長>
「竜巻災害、1日でも早く被災者の皆さんが元の生活に戻る、そして復旧復興を早期に進める。今のこの少子化でありますとか人口減少でありますとか、歯止めをかけるいうことで邁進したい」
2025年9月、国内最大級の竜巻が襲った牧之原市。杉本市長は選挙期間中、被害を受けた地域で生活再建に向けた制度の在り方などについて訴えました。
<杉本市長>
「全壊家屋から準半壊まではさまざまな支援があるが、一部損壊は何もない。準半壊もほとんど支援がない。本当に末端の方まで国の支援が受けられるようなそういった制度に見直す必要がある。災害の時にスピーディーに、被災者を支援、そして復興できるシステムを作りたい」
今回の市長選は同じ日程の市議選が無投票になったことも影響し、投票率は43.20%と低迷。衆院選と同日だった2017年と比べ23.39ポイント下回り、牧之原市が誕生して以降、過去最低を記録しました。
10月27日に当選証書を受け取った杉本市長は投票率の低さに危機感を示しました。
<杉本市長>
「行政に対する関心をいかに持っていただくか。市としても情報発信が足りない。もっと説明をする責任があるし、対話をしないといけない。市民参加ができるまちづくり、行政について私たちとしても議会としても取り組んでいただければ」
被災地の復旧、そして市民の行政に対する関心をいかに高めるか。多くの課題と向き合う3期目、杉本市長の手腕が問われます。







