静岡県伊東市の田久保真紀市長は10月31日に市議会の臨時会を開くことを24日に告示し、市長はこの日に失職することが濃厚になりました。本人は23日から岐阜県を訪れ、初めての県外公務に臨みました。

<記者>
「何を買いましたか?」

<田久保真紀伊東市長>
「おせんべいかな?見るとみんな買っちゃう」

岐阜県高山市で買い物を楽しむ田久保市長。10月23日に就任後初の県外公務として岐阜県を訪れ、24日は日本三大朝市のひとつ「宮川朝市」を視察しました。中には田久保市長との写真撮影を求める人もいて、市長は快く応じていました。

<記者>
「有名人ですね」

<田久保市長>
「ここにきてまでとは思わなかった」

<記者>
「朝市の様子はどうですか?」

<田久保市長>
「たくさん人が来ていて、店を開いてるし、屋台も出ていて、すばらしい。うち(伊東市)もぜひこうなるようにがんばりたい。朝市うちでもやってるんですけど、もう少し盛り上がるように、店と共同でやっていくといいのかなと」

岐阜で過ごす田久保市長ですが、24日、伊東市議会の臨時会を10月31日に開くことを告示しました。臨時会では田久保市長に対する2度目の不信任決議案が提出・可決される見通しで、市長は31日に失職することが濃厚になりました。

<伊東市議会 杉本一彦市議>
「10月31日、そこが最終的な結論を出す場だと思いますので、そこは間違いの無いように、しっかりとやっていきたい」

最後の対外公務となる可能性もある今回の出張。朝市を見学したあと、田久保市長は「東海市長会」に伊東市の代表として出席しました。

<田久保市長>
「他市町の先進事例というのは大変参考になります。実際に成功しているものを伊東市にも取り入れていきたいという思いは常に思っております。資料やレポートもしっかり残していきたい」

<記者>
「31日に臨時会が確定しています。不信任決議が出される見通しの中で今回の公務になったことについていかがですか?」

<田久保市長>
「任期がいつになるかということはのぞきましても、日々公務はしっかりと務めたい、それから精いっぱいやれることはやっていきたい」

<記者>
「次の市長選に出るおつもりはございますか?」

<田久保市長>
「まだそのへんは未定でございます」

臨時会の開催まで残り1週間。10月31日に失職する公算が大きくなった田久保市長の動向に注目が集まります。