2025年10月27日、日経平均株価が初めて5万円の大台を突破しました。一方で、街の声を聞くと、株価が上がっていても景気がいいという実感は薄いようです。
じわじわと上昇を続けていた日経平均株価は、27日、ついに史上初の5万円台に乗せました。静岡市葵区の静岡東海証券本店では、顧客からの電話対応に追われていました。
<静岡東海証券本店 伊藤政幸営業部長>
「電話の件数は平時より1.5倍から2倍ぐらいになっています」
この歴史的な株高の背景には、アメリカと中国の貿易をめぐる緊張緩和や、発足から1週間となる高市内閣への期待が挙げられます。
この5万円の大台突破のニュースに、街の人はどう感じているのでしょうか。
<街の人>
「ついに来たね。(自分自身に)多少は影響があるけど、そんなにびっくりするほどではない。多分一過性でしょう」
<街の人>
「(景気も)良くなってほしいとは思うけど、あんまり変わらない感じがする」
株価が上昇していても、景気が良いという実感は薄いようです。
専門家は、今は株価が独り歩きして上昇していると指摘します。
<静岡経済研究所 恒友仁専務理事>
「まだ期待値で形成された株価であって、まだ実体経済に反映しているわけではない」
今後の経済の行方は新政権のかじ取りが大きなポイントになると分析しました。
<恒友専務理事>
「中所得者以下の人たちに手厚くなるような物価高対策をし、それによって日本経済を強くするという風に動いていると思いますので、いま二極化・格差を埋めていく政策が今後求められるものだと思います」
景気に先行して上昇する今の株価。この歴史的な数字が、今後私たちの生活にどう反映されていくのか、注意深く見ていく必要があります。







