「この車も終わりが近づいてしまう⋯」

ツアーを企画した現役の乗務員で、展示された半蔵門線の車両にも乗務していた車掌は「イベントが近づくにつれて車両の終わりが近づいてしまう」という複雑な気持ちのなか「花道を飾れて万感の思いです」と語りました。

<東京地下鉄 鉄道本部CX・マーケティング部  河内俊幸 課長>
「当社の顔と言っていい3車種が並んでいる貴重な体験をしていただく。現役の運転士、車掌の発案でこのイベントを開催することになった。お客様の需要を創出する一貫でこういったイベントもやっている。社員にはいろんなアイディアがあると思うので、メトログループ一丸となってお客様に喜んでいただけるような企画をできたら」

<半蔵門線乗務管区青山運転事務室 青木直也 運転士>
「ついこの間まで乗っていた8000系も含めて、6000系、7000系も近年はあまり撮影会ができていなかったので自分たちが乗っていた電車も含めて、こうやって営団を代表する電車で3車種並べて撮影会ができるということがうれしいですし、我々は発案したけれども実際にきょうを迎えるにあたっていろんな部署の方々にたくさんお手伝いをしていただきながらこの日にたどり着いたので、すべての人に感謝したい」

<半蔵門線乗務管区青山車掌事務室 佐藤雄紀 車掌>
「神奈川出身で小さい頃から、営団時代から8000系には慣れ親しんでいて、縁があって弊社に入社することになり、合わせて半蔵門線乗務管区に配属となり、幼い頃に見ていた電車に乗務することになって、配属された時から感慨深かったけれど、このイベントが近づくにつれて8000系に乗務していると、この車に関しても終わりが近づいてしまう。喜びの半面、悲しい半面。僕もこの電車がものすごく好きで乗っている電車なので。さよならが近づくにつれて沿線でお客様も多く電車を撮られていたりするので、悲しいなという気持ちもある中で多くの方々に最後の花道として飾る日が来たと言うか、万感の思いです」

<はとバス広報室 久保田泰弘 広報課長>
「レアな体験をしていただけるのがツアーのメリット。引退した車両の撮影会ということでお客様が非日常体験を味わえるのに貢献できたことが非常にうれしい。これを機会に同じ乗り物としてはとバスツアーで非日常体験ができることをアピールできれば」

東京メトロとはとバスによる共同企画は、今回で6回目だということです。