静岡県下田市の白浜海岸で、10月21日に打ち上げられているのが見つかったクジラの死骸が、24日に砂浜に埋められました。

21日に打ち上げられているのが見つかったクジラは、子どものメスのザトウクジラとみられ、体長は約9.4メートル、既に死んでいました。
研究機関や水族館の職員などが22日に調査。ひれの長さなどのデータ収集が終わったため、海岸を管理する静岡県がクジラを廃棄することになりました。

重機が23日に入り、クジラの体内のガス抜きや、骨や内臓を外す準備作業を開始。

翌24日、砂浜に縦2.5メートル、横9メートル、深さ3メートル程度の穴を掘り、クジラを落とし、掘り出した砂を戻して埋めました。

クジラを海に戻すのが望ましい対応でしたが、遠浅の海岸で船が近づけないことなどを理由に、断念したということです。

<静岡県下田土木事務所工事第1課 小林剛課長>
「海洋投棄の場合は、クジラに重りを付けて、浮いてこないように沈ませますが、重りを作るために1週間以上かかり、その間にクジラの腐敗が進むので、陸上で処分することにしました」

この砂浜は毎年夏、白浜中央海水浴場として利用客を集めるため、静岡県下田土木事務所の職員が今後、クジラを埋めた砂浜を定期的にパトロールし、海水浴客に影響がないことを確認するということです。







