田久保市長による議会の解散で行われた静岡県の伊東市議選について、静岡市の難波喬司市長は10月21日、「時間と費用の無駄」と批判し、市長の解散権に制限を求めることも必要との考えを示しました。
<静岡市 難波喬司市長>
「時間の無駄、それから費用の無駄ですね」
静岡市の難波市長は21日の定例会見で、学歴詐称の疑いが指摘される伊東市の田久保市長が不信任決議を受けて議会を解散したことについて、「法律上は適切な運用だが、大義のない解散だった」と指摘しました。
立候補した前職の全員が当選した市議選は無駄と批判し、その上で、制度の在り方について言及しました。
<静岡市 難波喬司市長>
「そういったことを堂々とおやりになる方がいらっしゃるということを前提に、これから色んな制度を考えていかないといけない。(市長の)解散権に対する制限を何らかの形で設ける必要があるんじゃないかなと思っています」
難波市長の発言について、22日午前、登庁した田久保市長は…
<記者>
「きのう静岡市の難波市長が定例会見で、伊東市議選について時間と費用の無駄と見解を示していましたが?」
<伊東市 田久保真紀市長>
「あー」
具体的に何も語りませんでした。
伊東市議会では10月31日に臨時会が開かれる予定で、田久保市長に対する2度目の不信任決議案が提出・可決され、市長が失職する公算が大きくなっています。