<LIVEしずおか 井手春希キャスター>
ここからは県政担当の坪内記者と県内で始まった「赤ちゃん食堂」についてお伝えします。
<坪内明美記者>
「赤ちゃん食堂」は離乳食や親の食事が用意され、助産師に育児相談ができる新たな子育て支援の形です。9月29日、静岡県御前崎市の助産院で開かれた様子を取材しました。
静岡県御前崎市の「おはな助産院」です。29日は生後8か月から1歳過ぎの赤ちゃんと母親たちが集まりました。用意されたのは赤ちゃんの月齢に合わせた手作りの離乳食。メニューは豆腐と鶏肉、野菜のハンバーグやがぼちゃの豆乳スープなどです。
全国的にも広がりをみせる「赤ちゃん食堂」。今回、企画したのは助産師の野口智美さんです。
<おはな助産院 助産師 野口智美さん>
「私自身が大阪からここに引っ越してきて、知り合いもいない中、子育てしていく中で、なんかすごい孤独だったので。お母さんがふらっと来たら、なんか誰かがいて、ご飯を食べられるみたいな場所を作りたいなと思って」
「赤ちゃん食堂」は初回は500円で参加でき、離乳食をあげながら親同士が交流したり助産師に育児について相談できたりします。
<母親>
「離乳食、2人目なんですけど、離乳食の作り方を忘れてしまったので、もう一回、プロの方のお料理を確認させていただきたいなと思って」
<母親>
「すごい美味しそうに食べていますし、あんまり出したことないものなので、喜んで食べてます」
離乳食は、野口さんの助産院で出産した調理師が手作りしました。
<調理師の女性>
「噛み方も違うし、歯の生え具合も違うし、月齢に合わせて。お母さんたちの助けになるのはうれしいなと思う」
離乳食の後には、母親たちの食事タイム。赤ちゃんは、助産師などが見守ってくれます。
<母親>
「ここだと赤ちゃんが動き回っても安心して食べられるので、本当に来てよかった」
<母親>
「育休中で誰とも話す機会がほとんど無いので。参加してよかったです」
<母親>
「子育て中って本当に孤独になりやすいので、こういう場があって、輪も広がってくるし、すごくいい。もっと増えてくれたらうれしい」
<野口さん>
「お母さんたちがすごくうれしそうだったのが、めちゃくちゃ私も嬉しくて。(赤ちゃん食堂が)地域みんなで応援できる場所になればいいな、これから」
野口さんの「おはな助産院」の「赤ちゃん食堂」では離乳食は月齢に応じて3種類から選べ、初回は500円で参加できます。
野口さんは「助産院が親が困った時に頼れる場所になれば」と話していて、今後も、月に1回のペースで「赤ちゃん食堂」を開催するということです。