1000点以上の金製品が展示・販売される「大黄金展」が静岡市の百貨店で開幕しました。年々、価格が上がり続けている金ですが、人気観光地には思わぬ影響も出ています。
静岡市葵区で8月20日から始まった「大黄金展」。仏具や食器など1000点以上の金製品が展示・販売されています。入り口でまず目を引くのは、漫画「キャプテン翼」の主人公のオブジェ。金箔900枚が使用され、値段は約3000万円です。
そして今回の展示の目玉が...。
<SGC営業部 担当者>
「こちらが大黄金展で注目の金箔のミロのヴィーナスです」
金箔約1500枚が使用されている高さ2メートル16センチの「ミロのヴィーナス」です。
<SGC営業部 担当者>
「正式にパリのルーブルの許可を得て、工房で作っています。非常に忠実に質感が表現されていますので、一見の価値ある置物になっています」
近年、世界的に価格が上がり続けている金。

2020年の7月は1グラムあたり6000円台だったのに対し、2025年7月時点では16000円台と、1万円近く高騰しています。
<SGC営業部 担当者>
「金の価格高騰とともに買取のお客様も増えていて、まだまだ増えていくのではないかと見込んでいます」
金の価格高騰の影響は、人気の観光地にも。静岡県伊豆市の「土肥金山」では、世界最大級の250キロの金塊を展示していましたが、7月末で姿を消し、現在はレプリカになっています。
<観光客>
「残念です、触りたかったです。触れたんですよね?」
「触れました」
「残念です」
施設としても苦渋の決断でした。
<土肥金山 勝呂淳さん>
「金の価格高騰によって維持管理費の高騰、セキュリティ面もございまして、今回展示を終了することになりました」
有事の「金」と言われ、世相を反映するとされますが、価格が安定するのはいつになるのでしょうか。